図面は契約書の内容だ!寸法の入れ方で 設計者のセンスが見える

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機能ある図面が着まして
寸法公差の入れ方が。。。
チョットまとめてみたいと思います。

デジタルノギス

勘合部品の図面の書き方

部品Aと部品Bが勘合する場合
部品Aには直径10mmピンがあり
部品Bにはピンが刺さる穴クリアランス0.5mmとして
10.5mmある

お互いに公差±0.5mmとした時

部品Aのピンは10.3mmで仕上がった
図面的には公差内なので良品である

部品Bの穴加工 10.1mmの穴
こちらも図面的には公差内なので良品

この2つを勘合させたらどうでしょう?
ピンの方が太いから入らないので
不良品になります。

なので公差は+と−は同じ値にせず
ピンは−よりで作り
穴は、+よりに作る必要があります。

今回の場合
ピンは 10mm公差+0mm −1.0mm
穴は 10.5mm公差+1.0mm −0mm
としたらどうだろうか?

穴が入らない不良は
寸法チェックを確実に行えば出なくなる

ピンは細く穴が大きい場合

図面公差での不良が無くなっても
ピンが−1mm 穴が+1mmで開いた場合
クリアランスは設計値の0.5mmと合わせると
2.5mmとなる
これで問題なければOKとするしかない

問題がある場合、
再設計するか選別を行いクリアランスの
差を小さくする
他にやり方あると思うが
大抵はこのどちらかを選択します。

まとめ

最初に指摘してれば設計ミスであり問題になりませんが
カタログなどリリースしてしまうと大きな問題になります。

現場を知らない人が幅を利かすと
よくあることです。
設計と現場がいがみ合う事が多いのは
現場を知らない設計者は机上の空論だけなので公差0で考える

現場を熟知した設計者は公差0はありえなと考える為
スムーズに物事が進む

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lirevo の紹介

ものづくりの末端で働いてます。 理不尽なこと無理難題の要求、数々あります。 その要求に答えるため多くのチャレンジをしてます。 そこでの気付きを書いていきます。
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